Q&A
武術の練習を通して心と体を鍛えて健康になる為の修行(宗門の行)です。練習はあくまで手段で目的を「人づくり」に置いています。
武術の技術としては、突きや蹴り(剛法)、投げや固め(柔法)、急所攻め(圧法)があり、その他に整体のような技術(整法)もあります。
細かく言えば、少林寺拳法そのものは修行であって宗門の行です。
金剛禅総本山少林寺は一応宗教団体です。道院に入門して頂くと、金剛禅総本山少林寺に登録されることになります。
釈迦が伝えた仏教が根底にありますが、個性をなにより大事にするので、思想の強制はほとんどしません。
おそらく、「何か宗教やってる?」と聞かれて、「少林寺拳法」と答える方はほとんどいないはずです。
キリスト教、イスラム教など他の宗教で少林寺拳法をやっている方もたくさんいらっしゃいます。それだけ宗教色は弱く寛容だと思います。
※因みにインドネシア等では少林寺拳法が第二国技になっているそうです。
ただ、稽古の始めに、教えのエッセンスとなる文章の読み上げを全員で行います(鎮魂行)。
その点だけご了承ください。
基本的には原始仏教と、開祖宗道臣の人生哲学です。
かいつまんで説明しますと、
・自分が生きているのは何か大きな力があるからで、少林寺拳法ではその力をダーマとしてありがたがっています。
仏様、神様の力、大精霊、フォース(映画ですが)と同じようなものとお考え下さい。
生きる為には自分の努力が必要ですが、その力はどこからきているのかということです。
・自分から攻撃せず、相手が攻撃してきたら反撃するぞという、いわゆる抑止力を重視しています(守主攻従、不敗の構え)。
・ただ正しいだけ、ただ優しいだけではだめで、それを貫くためには強さや厳しさが必要だと説いています(力愛不二、力なき正義は無力)。
などがあります。
技術的な違いなどもありますが、一番大きな違いは、少林寺拳法は「人づくり」を重視していることです。
また、小さな勝ち負けにはこだわらず、より大きな視点で物事を考えることも主眼に置いています。
カリキュラムについても、実技、座禅(鎮魂行)、学科、整体法がセットで組まれており、非常に充実しています。
勿論、練習において競争は必要で、負けたくないと思って努力する過程には意味があります。ただそれもあくまで手段だということです。
また、強さの質が違います。武術による強さだけではなく、社会に役立つ人間としての強さを目的としているからです。
少林寺拳法では純粋に術理を楽しみ、相手と共に成長することを重要視しているのです(自他享楽)。
極端な話、勝負が全ての世界でしたら手足による武術など使わず銃でも核爆弾でも武器を使えばいいのですが、その争いには際限がありませんし、その先に未来はありません。
また、嫉妬が芽生えれば、卑劣な手段で相手を蹴落とすこともありえます。
少林寺拳法では、より大きな視点で社会の役に立つという考え方を重視しています。
例えば道場においても、「○○君の方が技が上手だから、技は○○君に教えてもらおう。勉強は僕の方が得意だから、こっちで○○君を手伝えそうだ」といった役割分担という重要な考えも身につくのです。
情報技術をはじめ様々な技術が高度に発達し、社会の弱肉強食、競争の傾向も強くなっていますが、いつの時代も本当に必要な人の質は変わりません。
少林寺拳法では、根本的な人の質を高め、また人を育てられるスキルを磨くこと(つまりリーダーとしての素質)に主眼を置き続けています。メリットはあると考えます。
例え少林寺拳法をやめても学校や仕事で活躍できる、そういった人材を育てること。これが少林寺拳法なのです。
技術自体も純粋な護身術ですので女性や子供にも適しています。
考えながら練習することで物事の考え方が自然に向上するようにできております。
子供がゲームばかりやって全く体を動かさなくて困ってるなどありましたら、喜んで鍛えます。ぜひご相談ください。
正しいやり方で努力すれば強くなれます。
少林寺拳法は技術のコツの部分が多いので、体格や腕力等などの強さによる勝敗ではなく、技の良し悪しで評価されるようになっています。
また、いろいろな意味で身を守るのが上手になります。
昔から最強の護身術は「争わないこと」と言われます。
少林寺拳法では、卑屈にならず、争いがあれば止める、争いを未然に防ぐ、そういったことができる人材育成を目的としています。
そういった目的の為に武術の練習をしているのだと思ってください。
道場外で使用しない為の抑止力としての武術ですから、入門の際や普段の練習でも暴力に用いないように厳重に注意します。
また、危険な技は子供には教えないようになっております。
しかし、どれだけ注意しても子供のいたずら心や力を誇示したいという欲求はなかなか抑えられるものではありません。
他の子どもに暴力として使ってしまうことも、絶対ないとは言えないのです。
また、本人の性格、環境、家庭、学校、道場での教育など、いろいろな要因がありますので、難しい問題なのです。
万一そのようなことが起きた場合は、本人に厳しく注意し道場をやめて頂くことになると思います。
ただし、いじめられていた子を助ける為にやむを得ず拳法を使ったなどといった場合は話は別で、その場合は咎めません。
道場での行動や態度を見れば大体わかりますので、そのあたりの判別、また暴力をある程度未然に防ぐことは可能だと思います。
靴をそろえる、掃除をする、年上には敬語を使うといった当たり前のことや、鎮魂行をみんなで行うといった程度の決まりはあります。
勿論、保守反動などの政治思想はこれっぽっちもありません。
1ヶ月位は体験参加が可能です。勿論無料です。
見学、体験入門大歓迎です。
ぜひ、お気軽に道場にいらっしゃってください。
箔はつきます。
また、昇格試験を近い目標として立て練習することで、短期間での上達の可能性もあります。